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あらすじ

高校三年の冬。残りわずかとなった高校生活。このまま、なんとなく卒業していくのだと誰もが思っていた。突然、彼が帰ってくるまでは。中学の頃に一度は遠くの街へと引っ越した同級生。季節外れの転校生との再会は、「なんとなく」で終わろうとしていた彼らの気持ちに、小さなスタートの合図を響かせた――。201710~12月に放映となるテレビアニメの原作小説。湘南を舞台にした青春群像劇を、アニメのシリーズ構成・脚本を手掛けた鴨志田一が執筆。


感想

いつも物色している少年ライトノベルとは別の棚で小説を眺めていた時だった。なんとなく眺めている中で知った単語が目に付いた。鴨志田一という単語だ。

ラノベ作者で誰が好きかと言われたら真っ先に出る名前。私の学生時代に影響を与えたさくら荘は良い思い出である。

後ろの方をパラパラ見ると思った通りあの鴨志田一だった。こまめに作者の作品すべてを味わい尽くすタイプではないが挿絵がほぼないラノベとはいえないこの作品を気になって読んでみた。

 

挿絵がないためラノベではないといったが、そのほかにもラノベらしからぬ弊害が出た。

これは連載されていたもので分量的にも従来のラノベのようにある一定の量を読者に一気に読ますことができない。そうなれば展開をじっくり煮詰めることもできず早い話結論を先に急ぎすぎてしまう。

これを強く感じてしまったのが美緒という少女の初恋が実らず、現在進行形で恋をしたというこの物語の核ともいえるところだ。

空想の世界、とりわけラノベは非現実が多いため現実とリンクさせるのは愚の骨頂であり楽しめてない残念なやつである。だが、今作は妙なリアル感が強すぎて現実と何度も思考をリンクさせてしまった。その上でこの美緒の尻軽ととらえてしまった変わり身の早さが私を冷めさせてしまった(数巻使って葛藤したらまた違ったのかも)

よくも悪くも私がラノベの引き延ばし体質に慣れてしまった弊害が出ていることは今十分に感じている。

本当にどうでもよくてそういうものもあるのを前提に話を進めるが、美緒がセンター試験を受けて瑛太は受けていない。その美緒の第一志望に瑛太も再受験するという流れで思う。瑛太センター受けてないだろ。それか美緒はセンターなしのところを第一志望にしているのか?

今時センターがいらないところはセンター前の推薦やろくなところじゃないとこだろとツッコミをいれたくなりもう読んでて嫌になってきてしまった。

心の葛藤を描くには1巻だけではあまりにも短く、ゆえにそのほかのどうでもいい情報が私の脳裏を痛いほどかすめていった。

アニメもあり、そちらの脚本にもかかわってるそうなのでそっちを見るべきだったかと後悔した。

全体を通して気に入ったシーン。

誰もが味わったことのある嫉妬。その中でも恋愛がらみは格別である。

瑛太の台詞より

「夏目、受験なんだからさ。巻き込むなよ」