弱キャラ3

あらすじ

こんなの弱キャラの夏じゃねえ!

 

怒濤の一学期が終わり、夏休み。

薄々特訓漬けになる気はしていたが、日南葵というリア充モンスターは俺の予想のはるか先をいっていた。

 

「まあ簡単に説明するとね、優鈴と中村をくっつけようって合宿なのよ」

 

BBQからの川遊びからの男女お泊まり。まあ、リア充を絵に描いたようなイベントだなと思う。問題はただひとつ。そこに俺も参加するということである。なにこの圧倒的違和感。

男同士のトークも頑張れって日南の意図は分かるけど、中村となに話したらいいんだよ……。さらに、日南のスパルタは止まらない。

 

「この夏の目標は、『菊池さんと付き合うこと』ってところね」

 

いやいやいや、それもうほとんど最終目標だろ! 俺の夏休み、どうなっちゃうの!?

バイト、合宿、デート……弱キャラにあるまじき、充実した夏が始まる!!


感想

データを捨てろ、素のお前のままで行動しろと言わんばかりの印象を強く受けた3巻だった。

友崎が途中スキルを磨いて己を偽るような形で武装することに違和感や嫌悪のような何かを感じ取っていたが、少し誤解もあった。

結局のところ相手と深いところまで議論なり楽しんでいく場合素の自分をさらすことになる。そうでないと熱量が釣り合わずにどちらかに呑まれ関係は砕け散る。

友崎は1つの解答を得たが、それ以外の今までのスキルといった努力が無駄なのかといえばそうではない。

人は初見の人に対して90%以上印象で決める。情報量が全然ないため見た目やら話し方やらを過去に合ってきた人物や見てきたものに当てはめて印象をつくりあげる。だとすればリア充のような気さくな明るそうな雰囲気に仕立て上げる努力というのは非常に有効だ。

それを表面的で嫌だと友崎は前半感じていたがそれは違う。まずは自分に興味をもってもらわないといけないし、外面でなく中身を見てくれというのなら知り合ってから存分に自分の素を見せつければいい。菊池さんとの出会いも持てる武器を十分に使いリア充然とした態度でいけたから今がある。そこの切り替えがうまくできたらいいなと思っていたところでハイブリッドがどうこうという話に入ったので、私が理想とする出会い頭は物腰柔らかで、奥底をさらしたらめちゃくちゃ熱いといった人物に向かおうとしてるのは嬉しく思った。

結局熱く特定分野を語れるオタクは気持ちがいいほど面白いが、興味のない人にはキモいと思われてしまう。そこを開き直れるのならいいが気になるから序盤をうまくするために対人スキルを学ぶ。こんなところだろうか。

 

いじられて嬉しい奴はいないと思っており、いじられたら全力でマウント取りに行くタイプの人間だが竹井のようなお気楽で人からいじられまくってるような人はいるのだろうか。こういうやつも何も感じてないことはないだろうが胸中を知りたいと常々思う。

 

水沢タイプはある意味かわいそうに思える(嫉妬や僻みを振り切ってます)

なんでもそこそこできるというのは逆に突き抜けてできるものがないという器用貧乏みたいなものだ。楽しすぎて熱中できるものがないことを嘆いているがこの飽き性のようなタイプは稀有だ。水沢こそ現代のyoutuberになればtopを目指せるだろうにと思ったり……

 

リア充にはウェイの叫びみたいなものがあるらしいが本編で出てくるのだろうか?