面白ければなんでもあり

内容紹介

担当作品累計6000万部!! この働き方、最弱(さいきょう)

エンタメ業界の最前線を走る男が明かす、明日役立つ仕事のメソッド。

 

『とある魔術の禁書目録』(累計1580万部)、『ソードアート・オンライン』(累計1130万部)、『灼眼のシャナ』(累計860万部)、『魔法科高校の劣等生』(累計675万部)、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(累計500万部)――電撃文庫の大ヒットタイトルを生み出してきた、業界がいま最も注目する編集者・三木一馬。その裏に隠された秘密『どうしてこの作品は面白いのか』『なぜ作品はヒットするのか』『担当作が売れなかったときの向き合い方』をはじめ、『失敗した仕事への取り組み方』『激務にどう向き合い、考え方を変えるか』に至るまで、『面白ければなんでもあり』を元にした『発想が広がる仕事術』。最弱で最強の働き方のすべてが綴られた一冊。


感想       

編集者である著者の名前を知らず知らずのうちに知っているほど有名作品に関わっている人だった。

 

編集者という職を誤解していたが、作品は作家が自分自身で創造していて編集者はその作家を探しだすことと誤字などの細かいものの処理で作品にはガッツリ関わってないものだと思っていた。

だが、実際はそうではない。作家に大まかな流れはあるにしても、編集者はキャラのイメージや細かい言葉、物語の核になるようなヒントまで関わっており一緒になって創っている。それはイラストレーターも同じで3人がそろって初めて物語ができるというのは衝撃だった。

 

この本で一番面白い部分はキャラや物語の出来た背景を説明してくれているところだ。誰もが気になることだが、自分の好きな作品がどういう風に生まれていてこのキャラの裏設定や生まれた背景などはとんでもなく面白い。裏設定を知りたいから公開してほしい。でも、作者には物語の続きを書き続けてほしい。ここでこの消費者の欲望を叶えてくれたのが本書だった。作者と何度も議論し書き直してもらいその過程を知っており、誰よりも近くで接してきた読者。これほど作者と同じ域で作品を知っている人はおらず、だからこそ作者との議論を文字起こししてほしいと強く思った。

この手の本はこれからもどんどん出てほしいと思ったし作品の関連書籍として価値は高い。

 

読み終わった後、大きな発見が一つあった。

編集者の名前もある意味でブランドになるということだ。

ラノベを読み始めのころは全ての作品が新鮮で面白かったが、何作か見ていくうちに慣れや比較が出てくる。そうした中でより刺激的で面白い作品を求める中ラノベにおける情報はあまりにも少ないと感じた。イラスト、あらすじ、タイトル、口絵、これらのものは表面的なものとして受け取れるだけで小説内の本文が面白いかどうかがわからない。著者にしてもすでに有名な人やブラックボックス内で偶然自分にあった宝石のような著者でしか指標にならない。

そんな中、ここまで有名作品に関わり著者と共に創るという行為をしているこの編集者が手掛けた作品に興味が出てきた。

また、自分が好きな作品に関わった編集者をたどってそれに似た面白い作品に出会えるのではないかとも思った。

なにより一つの信用や安心の一種になるのではと思ってしまう。私個人としてはよほど話題になるか惹かれる材料がない限り新人の作品は読まないが、編集の名前を見れるようになればそれが判断材料になりこの人が関わってるのなら買ってみるかとなるだろう。

編集者という存在が一つの指標になってくれる可能性を感じた。