弱キャラ2

あらすじ

弱キャラの第2ステージは生徒会選挙!?

 

人生はクソゲー……ではないのかもしれない。少なくとも良ゲーであることは認めてもいい。学園のパーフェクトヒロインこと日南葵と付き合う(そういう意味ではない)ようになって、俺、友崎文也の価値観は根底からひっくり返されることになった。まあまだ神ゲーとは認めてないんだが、このゲームの最強プレイヤーである日南の指導のもと、レベルアップに励む日々だ。

 

季節は初夏。生徒会選挙の時期。日南が会長に立候補するのは当然として……え、みみみも出るの!? みみみをサポートすることになった俺は、これまでの経験をもとに日南に挑むが――?


感想

自分一人で楽しむ単独行動と他の友人たちとつるむ集団行動の考えは面白かったし、メリットデメリットを考えた際の単独行動のすばらしさを改めて認識した。

正直この議題について友崎君を読んだ上では、集団行動する際はそのメンバーに好きな子がいないとやる意味が本当にないなと感じる。

場の空気を支配し自分を集団内での中心にするメリットに対してデメリットがあまりにきつそうだった。

意見を押し通した際のその内容の満足感で今後の立ち位置が変わったり、その内容をより充実するためにリサーチをかける手間。この無限にも等しい気遣いの先にあるものが本当に自分にとっていいものなのかが疑問に感じる。私がそれをするなら好きな子のためにするだろう。そうでないとただの友達付き合いのためにそこまでできない。

 

今巻のメインは表紙のキャラでもある「みみみ」の選挙活動だろう。中学の時初めて敗北し、その後憧れになった彼女と学校生活を送ることができるという喜びの反面、常に自分が二位に甘んじることになった嫉妬心。

ただのフォロワー、憧れる少女のままだったらここまで悩むことも自分を責めることもなかっただろうがみみみにもプライドはある。というか誰にも大なり小なりプライドは持ってる。それが自分にとって大切なことならなおさら強くなるだろう。

だからみんな嫉妬して、自分に目を向けずにあいつは特別だからと目に見えないもののせいにして才能という言葉で片づける。もしくは、思いつめ自分と他人を極限まで比較してしまって自己嫌悪に落ち私はなんてダメなんだと潰れる。

前者は他人を切り離しすぎ自分を分析できていない。後者は他人を気にしすぎて自分を分析できていない。

じゃあ、みみみはどうすればよかったのか。どう考えたら立ち直れたのか。私の答えは自分を見つめなおすことにあったと思う。

日南葵という超人に対して劣等感を持っていたが、そりゃ野球少年がイチローを見て愕然とするようなものだ。あまりにも高すぎるものをみてもやる気をそいでしまう。

 

重要なのは今日の自分は昨日の自分と比較してどう成長したのかだ。そしてそれを記録すること。

陸上の例えで言えばタイムがどうなっているかや記録がどれだけ伸びているか。勉強ならこの単元を学んだ、単語を何個覚えたかだ。

比較対象は気になるあいつではない。昨日の、過去の自分自身と比較すべきだ。気になるあいつと比較して仮に倒せてもまた次の気になるやつがでてくる。確固たる自分がない人は必ずどこかで潰される。でも、自分と戦ってるやつは自分以外に敗北したとしても自分に負けていなければ何度でも挑戦する意志力がある。輝かしい功績というものは急にドカンと空からくるものなんかじゃなく昨日よりも今日、そして明日と少しずつ成長してきた結果だ。彼女に必要なことは自分が今までどれだけ頑張ったかを可視化して自分自身を誉め、認めてあげることだった。

たまちゃんから自分はあなたのおかげで救われたと他人から認めてもらったが、これは薬のような一時的なもののように感じる。重要なことは他人からの薬ではなく、自分自身で認める抗体をもつことだと感じた。

 

たまちゃんの言葉より

みんみはね、勝てなくても、負けないの